『「つながり」という危ない快楽 格差のドアが閉じていく』に目から鱗!
『「つながり」という危ない快楽 格差のドアが閉じていく』(著者・速水由紀子氏/筑摩書房)に目から鱗が落ちるようでした。
2006年発行ですが、国枝は2008年の今のほうがいろいろ検証しながら読めて実感できます。
「メディアの自覚よりも、小泉サイドがメディアの喜ぶ餌を投げるうまさの方が、
遥かに上回っていた」「メディア側はのせられるリスクへの覚悟がなかった」。
「取材に行った人が、そこで今おきている現実を把握しきれていない」。
「米国が多民族国家なら、日本は多コミュニティ国家」。
人々の「つながり」への希求を正しい方向へ導く、コミュニティ・エリートが必要。
その真のエリートとは、「コミュニティの中につながりを持ちながら、
その一歩外に出てシステムの問題点を変える能力と視点を持った人間だ。
強さよりむしろフレキシブルな柔軟性、自分の世界観を逆転してみられる客観性、
自分の高い能力を公共(コミュニティ)の資産とみなす、ある種の献身性が必要」。
そして、最後に著者は、「ブームの格差、下流論に振り回されていると、問題の本質が所得差だけにあると見誤る。本書を読んで、『尊ぶべき価値観』を見失った社会から漂流する若者たちと、それを救い上げるコミュニティという島々の実像、そしてこのコミュニティ列島の進むべき進路を知っていただければ」と。
『尊ぶべき価値観』…
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